あなたは終活に賛成、それとも反対ですか。この活動の趣旨に賛否両論あるのは理解しています。反対する側の意見には「生存中に死後の話をするのはありえない」、「縁起でもない」といったものが多く聞かれるのです。しかしながらこの世に生まれた以上、死後の世界を受け入れなければならないのも事実になります。残された家族にとって死という別れはつらい一方、彼らのためにも生前に身の回りのことを伝えるのは大切でしょう。そんなメッセージを残す手段としてエンディングノートがあるものの、向き合うことによって2つのメリットがあると思います。
まず1つ目のメリットはエンディングノートを書けば、今の自分の気持ちを整理することが可能です。人生の最期を迎えるにあたって今まで自分がどのように歩んできたり、これからの余生をどう過ごせばいいかを客観的に見つめ直せたりするかもしれません。例え、今が30代や40代といった若い年齢であったとしてもその時その時の思いや考えをノートに書き残すのはとても大切でしょう。
そして2つ目のメリットは家族へ伝えておくべき情報を書き記すことになります。[死人に口なし]という言葉がある一方、通帳を解約するために暗証番号を確認したいと思っても死人は何も答えてくれないです。死後、残された家族が困らないようにあなたしか知りえない個人情報を書いておきましょう。ほかに葬儀の規模やお墓の場所、遺品や財産分与などできるだけ詳しく書いておくと家族の負担軽減やもめごとを未然に防ぐことにもなるでしょう。
もし、私は終活について問われたら間違いなく賛成と答えます。なぜなら生前にいろいろな人にお世話になって迷惑もたくさんかけて生きてきたにもかかわらず、亡くなったあとまでそうしてしまうのはあまりにも申し訳ないと思うからです。ただ実際にエンディングノートに気持ちや思い、そして家族へ伝えるべき情報を書き記しているか問われると一文字も進んでないどころか手にしたこともありません。それはおそらく、死後の世界への恐怖を強く感じたことないからでしょう。
このように余生を充実させるそして家族への負担を少しでも和らげるため、エンディングノートと向き合うのもいいと思います。